結婚式やお葬式など、フォーマルな場でのジュエリーマナー、しっかり頭に入っていますか?
慌てて用意したものの、「本当にこれで大丈夫かな?」と不安になったことはありませんか?
いざという時に落ち着いて対処できるよう、おさらいしておきましょう。
結婚式のお呼ばれジュエリーには、いくつかの決まり事があります。
最近では結婚式自体のスタイルが多様化しており、ドレスコードが設けられている場合などもありますが、まずはしっかり基本を押さえておきましょう。
昼:光を抑えたもの
昼間の結婚式では、写真撮影の際に反射してしまうため、反射面の大きなアイテムはNGと言われています。
パール(真珠)や珊瑚、ラピスラズリ・トルコ石などの光りにくい天然石や、控えめなラインストーンなどで、落ち着いた装いを心がけましょう。
夜:華やかなもの
逆に夜間の結婚式には、ダイヤモンドやゴールドなど夜の照明にも映えるものを選び、その輝きで華やかさを演出しましょう。
その中でも万能なのがパールのアクセサリー♪
昼間から夜間にかけて式・披露宴が行われる場合、パールは無難な選択なのかもしれません。
パールジュエリーの選び方は コチラ!
・イミテーションパール
フェイク(模造)パールは、必ずしもダメ!というわけではありません。
特に、若い方が着ける場合や、カジュアルなお式の場合などは、フェイクパールでも問題ないと言われています。
しかし、あまりにカジュアルすぎるものは、結婚式には不向きと言えます。
コットンパールなどの、パッと見て偽物だと分かるものについては、お式の雰囲気、参列者の年齢層などを参考に、慎重に選んだ方が良いでしょう。
ちなみに、本真珠であっても、バロックパールと呼ばれる真円でないパールはNGですので、お気を付けください。
・2連以上のパールネックレス
こちらも、賛否両論あります。
不幸が「重なる」ため、お葬式ではNGだというのは、聞いたことがあると思いますが、結婚式の場合も「結婚が重なる=離婚」という考えからNGとする考え方があるようです。
しかし最近では「喜びが重なる」という考え方から、むしろ結婚式には2連がふさわしいとさえ言われています。
暗めのドレスを着た場合など、1連よりも2連3連の方が華やかになるのでおススメ。
マナー違反だと言われていた時期があること、弔事のマナーと混同されている可能性もあることなどを考慮したうえで、身に着けた方が良いでしょう。
・カラーパール
ピンクなどのカラーパールは着用OK。ブラックパールは格式高く上品なジュエリーですので、本来結婚式での着用は全く問題ありません。
しかし近年、お葬式等で着けるイメージが定着したため、多くの方が「黒真珠=喪」を連想するようになりました。
地域によっても異なりますのでその辺を考慮しながら、周りの方に良い印象を与えないものは避けた方が無難と言えます。
・揺れるもの
よく聞くマナーのひとつに、揺れるもの(ピアスなど)は「家庭が安定しない」というイメージをもたらすため不向き、というものがあります。
こちらも正式なマナーではないのですが、年配の方などは気にされる場合も。
大振りで派手なものを避けて小振りなものを選んだり、髪型やドレスによく似合うものを選ぶようにしましょう。
・花嫁とかぶるもの
生花や花をモチーフにした大振りのアクセサリー、ティアラなどは花嫁の特権ですので、絶対にNGです。
また、パール以外の白いジュエリーも避けるようにしましょう。
・革製品やファー、アニマル柄
これらは、殺生をイメージさせるためNGとされています。
カジュアルな印象が強いこともあり、明らかなマナー違反ですので気を付けてください。
・腕時計
一方、つい見落としがちなのが腕時計です。特に日頃着け慣れているビジネスマン・ビジネスウーマンの方は要注意。
「時計」=「時間を気にする」=「早く帰りたい」というイメージから、フォーマルな場ではマナー違反とされています。
しかし最近ではその風潮も薄れてきていますので、どうしても着けたい場合は、なるべくシックなものや(女性の場合)ラグジュアリーなものを選びましょう。
会場ではなるべく時計に目を向けないよう心がけ、場の雰囲気を見てそぐわないと感じたら、さっと外すのが賢明です。
・和装のアクセサリー全般
着物を着て参列する場合、ネックレスはもちろん、ピアスやブレスレットなどのアクセサリーは一切身に着けないというのが一般的な常識とされています。
ただし、結婚指輪は着けても問題ありません。
元々お悔やみの席では、結婚指輪以外の装飾品を着けないのがマナーでした。
しかし現在は、「涙の象徴」である真珠と、オニキス・ジェット・黒曜石のみ、着けることを許されています。
ただし、和装の場合は装飾品を着けませんし、洋装の場合も、日本には「付けなくてはならない」というルールはありません。
パールを着ける場合は、白・黒・グレーいずれかの真円で、ネックレスであれば1連のものを身に着けましょう。
2連以上のものは「不幸が重なる」ためNGです。また、ロングネックレスも「悲しみが長引く」ため好ましくありません。これは真珠以外の場合も同じです。
イヤリングやピアスはファッションのイメージが強いため、着けないのが無難ですが、着ける場合は銀色(ホワイトゴールドやシルバー)の素材で、一粒タイプのシンプルなものにしましょう。
お子さんがいらっしゃる方は、入学式や卒業式、授業参観などの学校行事でも、ジュエリーを身に着けることがありますよね。
学校行事はほとんど日中に行われるため、昼間の結婚式と同じく、輝きが控えめで上品なものが良いとされています。
ここでも活躍するのは、やはりパールのジュエリー。
シンプルな一粒パールのネックレスは、ちょっとした授業参観などにおススメ。
入学式や卒業式などの華やかなシーンでは、1連のパールネックレスや、ピンクなどのカラーパールも華やかで良いでしょう。
2連以上でも問題ありませんが、華美になりすぎるのはNGです。
もちろん、パール以外の宝石を着けてもOK。コサージュやブローチを着ける方も多いですので、バランスを見て考えると良いですね。
働く女性が日頃身に着けるジュエリーは、職種・職場環境や制服の有無などによって変わってきます。
ここでは、一般的なオフィスカジュアルに合わせるジュエリーについてご紹介します。
ビジネスシーンで活躍するのは、やはりシンプルなジュエリー。
顔回りのどこか一か所に、小さめの輝きを取り入れると、雰囲気が華やぎます。
ネックレスなら40~45cm程度の長さで、トップは小さめ、鎖骨のあたりに収まるもの。
ピアスやイヤリングは受話器の邪魔にならないよう、耳たぶに収まる程度の小振りなものが良いでしょう。
お茶出しや名刺交換などがある場合、指輪は相手の目に留まりやすいため、幅や輝きが控えめなものが無難です。
フォーマルジュエリーを選ぶ際は、基本マナーを抑えつつ、時間帯や周囲の年齢層などを考慮するようにしましょう。
最も多く活躍するのは、本真珠の一連ネックレス。お祝いの席でも、お悔やみの席でも活用できます。
その他、結婚指輪も極端に華美でないものであれば、どんな場面で着けても問題ありません。
周囲の方への思いやりの気持ちを忘れずに、ジュエリーを楽しみましょう!
パールジュエリーの選び方は コチラ!