プラチナの純度とは?
プラチナと言えば、希少価値や耐久性が高く、宝飾品によく使われている金属。
ジュエリーを選ぶ際、その純度表記で悩んだことはありませんか?
プラチナには【Pt1000】【Pt950】【Pt900】【Pt850】があります。
金の場合は【K18】【K14】といったように、24分率で表記されていますが、プラチナの場合は千分率。
したがって、
Pt1000 = プラチナ100% (実際には99.95%までしか存在しません)
Pt950 = プラチナ95% + 他の金属5%
といった意味になります。
このため、数値が高ければ高いほど、プラチナの純度が高いということになり、価値も高くなります。
また、造幣局の品位区分もこの4つに分けられており、純度85%(Pt850)以上でなければ、プラチナジュエリーとは認められません。
ジュエリーとしてのプラチナ
一般的にジュエリー製品が多く作られているのは、【Pt950】【Pt900】【Pt850】です。
純度の最も高い【Pt1000】は、とても柔らかく、少し黒みがかっているため、ジュエリーにはあまり使われません。
純度を下げるために、パラジウムやルテニウム、イリジウムといった金属が混ぜられています。
【Pt950】…純度が高く加工も難しいため、ブランド製品を中心として、価値を高める意味合いで製作されるケースが多いです。
【Pt900】…加工に適した硬度を持ち、輝きも強いため、日本では最もポピュラーです。
【Pt850】…加工がしやすく、コストが押さえられるため、チェーンやパーツとして主に使われています。
一部の高級ブランドを除いては、ペンダントトップ【Pt900】+チェーン【Pt850】という組み合わせのネックレスがほとんどです。
このように、価格を抑えたいなら純度の低いもの、価値を求める場合は純度の高いものを選ぶと良いでしょう。
ちなみに、金属アレルギーが最も起こりにくいのは、割金のパラジウムの配合率が低い=純度が高いものになります。
<金属アレルギーについて、詳しくはコチラをご覧ください。>
プラチナの国際基準
国内では【Pt850】以下は認められていないと前述しましたが、国内と違い、国際基準では【Pt950】以上しかプラチナとして認められていません。
海外のハイブランドで【Pt950】が主流なのは、これが理由です。
しかし、純度が高ければ高いほど変形しやすく、傷が付きやすいというのも事実。
使用頻度の高い結婚指輪などを選ぶ際は、ブランドやデザインだけでなく、あらゆる面からチェックして、お気に入りの一品を見つけましょう。